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執筆者の写真bloghayanatural

界面活性剤は悪もの?



界面活性剤って悪いもの?



そもそも界面活性剤って何なの?


 

界面活性剤(英語;Surfactants)とは、

水に溶ける構造「親水基」と油に溶ける構造「親油基」の両方の性質を持つ

物質のことをいいます。

主にシャンプーやリンス、石鹸、洗剤などの成分として配合されています。


 


界面活性剤の働き



シャンプーや洗剤になぜ界面活性剤が含まれているのか?



実は頭についた埃や汗(水分や塩分)といった汚れの多くは、湯洗いだけでも落とすことが可能です。湯洗いだけで80%の汚れが掃除できるとも言われているくらいシャンプーを使わなくても、ほとんどの汚れが落ちるんです。


ただ、残り20%の汚れは、そのまま残ってしまうというわけです。

特に、皮脂やスタイリング剤などの汚れは、湯洗いだけで綺麗に落としきることは困難です。



ではなぜ、皮脂やスタイリング剤といった汚れは湯洗いで洗浄できないのでしょうか?

この疑問の中に、界面活性剤の働きを説明するヒントが隠されています。


 

水と油はお互いに反発し合って混ざり合わない!


 


「水」と「油」は、反発し合う関係にあるため、通常の状態では混ざり合うことはありません。

実際キッチンで料理をしている時に、水が油に反発してパチーンと跳ね返ってきた経験ありませんか?



したがって、皮脂やスタイリング剤などに含まれる油性の汚れは、水やぬるま湯で洗ってもなかなか落ちないのです。 また、皮脂やスタイリング剤が頭皮に残ると、ベタベタするだけでなく”頭皮の臭いの原因”となることもあります。



では、どのようにして油性の汚れを落とせば良いのでしょう?





界面活性剤は反発し合う水と油をなじませる性質がある


 

界面活性剤には、「水に溶ける構造(親水基)」と「油に溶ける構造(親油基)」の両方を併せ持つ物質です。


 

このように、頑固な油性の汚れに効果を発揮するのが、界面活性剤というわけです!





主な界面活性剤の作用



次のような複数の界面活性剤の機能が連携し合うことで、汚れが洗浄されます。


 


浸透、膨潤、気泡、乳化、分散、再付着防止、帯電防止、殺菌など。



 


  • 混ざり合わないものを混ぜます(乳化・分散)

  • 濡れやすく、しみ込みやすくします(湿潤・浸透)

  • 泡を立てたり、消したりします(起泡・消泡)

  • 汚れを落とします(洗浄)

  • 静電気を防ぎます(帯電防止)

  • 染めむらをなくしたり、色落ちを防ぎます(均染・固着)

  • 菌を殺します(殺菌)



これらの働きはほんの一部と言われ、界面活性剤は、非常に便利な物質ですよね?

一見なんの欠点もないように見えます。



ところが、毒性や残留性を持った性質がある合成界面活性剤が存在しているというデメリットもあるのです。

ただ、危険なものばかりではなく、天然系合成界面活性剤という、比較的安全性が高いものも存在するので、界面活性剤が悪いものと決めつける事はできません。



なら、安全性の高い天然系合成界面活性剤の成分と、特に気をつけたい合成界面活性剤の成分を知っていれば、買い物の時に役立ちます!


そこで界面活性剤の特徴を掴んでいきましょう!




界面活性剤の種類


界面活性剤には4タイプあります。

界面活性剤には、水に溶けた時の性質から4つのタイプに分かれます。


 

アニオン・カチオン・両性・ノニオン界面活性剤


 

それぞれに特徴があり、界面活性剤による肌、頭皮・毛髪などのトラブルを避け予防する為にも、正しい選び方・使い方を学ぶことが大切です。



  • カチオン界面活性剤は、菌を破壊するほどのタンパク質変性作用がある。刺激が最も強い。

  • アニオン界面活性剤は、洗浄力が高く、泡立ちも良い。刺激が強い。

  • 両性界面活性剤は、洗浄力は適度、泡立ちは少し悪い。刺激は弱い。

  • ノニオン界面活性剤は、乳化・可溶化力に優れ親水性と疎水性のバランスが簡単に調整できる。刺激は最も弱い。




安全性の高い界面活性剤の種類

 


ココイルイセチオン酸Na、ココイルメチルタウリンNa、ココイルメチルアラニンNa、デシルグルコシドグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、コカミドメチルMEA、ココイルアラニンTEA、ラウロイルアスパラギン酸Naなど...



 




良くも悪くもない界面活性剤の種類(状態次第)

 


カリ石けん素地、ココアンホジ酢酸2Na、スルホコハク酸(C12-C14)パレスー2Na、スルホコハクラウレス2など...


 




避けるべき界面活性剤の種類

 


キシレンスルホン酸アンモニウム、ステアルトリモニウムクロリド、C12,C13)パレス-3硫酸Na、ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、ラウロイルサルコシンK、ラウロイルサルコシンNa、ラウロイルサルコシンTEA、セトリモニウムクロリド、ココイルサルコシンNa、キシレンスルホン酸Na、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naなど...



 


これらはほんのごく一部ですが、よくシャンプーや化粧品に使用されている物を挙げてみました。


天然、合成に関わらず、化学物質に「100%安全なモノ」は存在しません。

各々の化学物質が有害か、有害ではないかは、そのものが持つ毒性の強さと使い方の組み合わせによって決まります。


したがって、界面活性剤による頭皮・毛髪のトラブルを避け予防する為にも、正しい選び方・使い方を学ぶことが大切ですね。





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