赤い色をしたルビーの様な、唯一のはちみつが採れるソコトラ島。
いったいどんな島なのでしょう?
インド洋北西の四つの島と、岩でできた二つの小島からなるソコトラ諸島は、アデン湾近くに250kmにわたって広がります。
変化に富んだ景観の海岸線をもち、長い間にわたって孤立してきたこの島一帯は、固有の動植物が多い地域です。
島の植物は900種を数え、その内300種が固有の植物です。
爬虫類は24種、鳥類は8種の固有種が現在確認され、生息する昆虫の多くもソコトラ島の固有種という特異な島なのです!
825種の植物の37%、また爬虫類の90%、陸生巻貝類の95%は、この地域の固有種です。
鳥類は海鳥を含め192種が見られ、その中の44種はソコトラ諸島で繁殖し、85種は渡り鳥。
海洋生物も多彩で、253種のサンゴ、730種の沿岸魚のほか、300種に及ぶカニ、ロブスター、エビなどが生息します。
デトワ・ラグーン自然保護区
真っ白な砂浜にコバルト・ブルーの海、潮の満ち干によって作り出されるラグーンは、息を呑む程の美しさ。ラグーンでさえも特異な生態系を残しており、自然保護区に指定されています。
ディクサム高地
島の中央部に広がる標高600~800mの高地。この辺りは島のシンボルでもある竜血樹が数多く観察できる事で有名な場所。ディクサム高地にあるシェバホン村では世界的な絶滅危惧種エジプト・ハゲワシが数多く観察でき、展望台からは渓谷を挟んだ対岸に無数の竜血樹が林立する不思議な景色を眺める事ができる事でも有名です。
ホムヒル自然保護区
島の北東部に位置するホムヒル山。その中で特異な生態系を維持する地域が自然保護区に指定されています。悪路の急坂を登りきると、ソコトラ蜂蜜の成分の一つでもある、乳香(ミルラ)の木、ユニークなボトルツリー、竜血樹が一度に観察できる類稀な場所が広がっています。山肌は一面にびっしりと竜血樹によって埋め尽くされ、圧巻の眺め。イエメン本土ではほとんど見ることができなくなった、乳香の木や、様々な形をしたボトルツリーを観察できたりと飽きる事がありません。
ソコトラ島特有の植物
竜血樹
ソコトラ蜂蜜の成分の一つでもある、竜血樹。リュウゼツラン科。ソコトラ島の固有種。島のシンボルとも言える植物で、この植物から取れる樹脂は「竜血」と呼ばれ、古代には貴重な輸出品でした。
ローマ帝国時代でも止血剤や鎮痛剤として使われていたといいます。ディクサム高地やホムヒル保護区で数多くの竜血樹を観察することができます。
ボトルツリー(別名デザートローズ)
東部アフリカを原産とするキョウチクトウ科アデニウム属の植物。2つとして同じ形のないユニークな容姿が特徴で、ピンク色の美しい花からデザートローズとも呼ばれています。
乳香(ミルラ)の木
こちらもソコトラ蜂蜜の成分の一つでもある、乳香(ミルラ)の木。ソコトラ島には8種類の乳香の木が生息しています。乳香の木からとれる樹脂は古来からヨーロッパにて宗教儀式に利用され、非常に高価なものでした。焚いて香として、又は香水の原料、漢方薬としても用いられ古代のイエメンは乳香の輸出によって莫大な富を築き「幸福のアラビア」と呼ばれたのです。
世界中どこを探しても見ることの出来ない植物や、素晴らしい景観を持つソコトラ島は、地球上、最も地球らしくない場所として世界遺産として大切に保護されています。
こんな美しい島でのみ採れる唯一の赤いソコトラ蜂蜜の特徴はこちらからご覧いただけます。
ソコトラ蜂蜜とは?
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