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  • 執筆者の写真bloghayanatural

子供は預かりもの




私の知っているイスラムの教えの中には、子育てや社会など、普段の生活に大変役立つ事がたくさんあります。




その一つ。



子供は預かりもの



という教えがあります。




日本では、子は授かりもの、と言いますが違いはなんだと思いますか?




それは、言葉の通り、所有者は親ではないという事です。

私たちは子供が産まれると、親だからしっかりしないと!この子をしっかり育てるんだ!と意気込みますが、世の中完璧な人間はいません。

完璧を目指せばめざすほど、心身ともに疲れてしまいます。




イスラムの教えでも、完璧な人間は存在しないと言っています。





なら、私たち親に課せられた仕事とは何か?と考えた時、

預かった子供たちを、本当の所有者にできるだけキレイな状態で返す為に、その子の人生の手助けをする。



それが、子供は預かりもの、という事ではないか?と理解しています。




よちよち歩きの小さい子供が道を歩いていて、車がビュンビュン走っている車道に、一直線に歩いていったら、そっちは危ないよ!車にひかれると怪我をしたり、死んでしまうことだってあるんだよ!と安全な方に手を引いて教えてあげますよね?



人生の手助けってそういう事だと思っています。

なら、キレイな状態って怪我をしていない、問題のない体?



それだけではないですよね。




若い子たちが薬物にハマって身も心もボロボロになったり、恋した相手がひどい人で借金を負わされたり、有名になりたくて悪い大人の言いなりになったり。



世界にはたくさん汚れた世界が渦を巻いています。



一見キレイに見える上層社会。

映画やドラマの様な世界。キラキラしていて、少なくとも一度は憧れを持った事があると思います。




でもその裏には一体どんな世界があるのか、経験した人にしか分かりません。




甘い誘惑に負けてしまって、被害に遭ってしまった若い子たちも実際この世の中にはたくさんいるんです。




昔から虐待、性的暴行など問題はつきませんが、近年それだけではないように思えます。




見栄や欲望、富と地位、永遠のないこの世で言われる、”良い暮らし”の為に、たくさんの子供たちが犠牲になっています。



なら、どうやって子供たちを正しい道に手を引いてあげられるのか?



それってかなりの難問ですよね?親が一番知りたいところだと思います。

子育てに正解も不正解もありませんから。




そこで私には、イスラムの教えが大変役に立つのです。




イスラムの教えには、子供を叩いてはいけない。(これにはかなり細かいルールがありますが、それは後日お話しします)という教えがあります。




小さな子供を体罰で抑圧してはいけないと。

小さい子供にとって大人は鏡です。

本当に面白いほど、同じことをします。





私は小学生ぐらいから両親に隠れて、家のルールを破っていました。

習い事をサボったり、禁止されていた事をしたり。

今考えたら、正直に言っても怒られなかったかもしれない小さな事なのに、言えば絶対怒られる。また厄介者だと思われてしまう。

と、当時は本当にそう思い、大きくなってからも、いろんな事を隠してきました。




なぜそんな風に思ったのか、自分が子育てする様になってから気がつきました。





ある日、子供が悪いことをした。(食べ物を故意で投げたなどでしょうか?)

何度言っても聞いてくれない。

叩いて、痛みを与える事で悪いことをしたと伝える。




すると、どんな事が起こるのか。




うちには、5歳の娘と1歳の男の子がいます。

1歳の男の子は本当にやんちゃで、5歳のお姉ちゃんの髪をよく引っ張ります。

当然娘は引っ張っている弟の手を離そうとしますが、なかなか離してくれずとうとう泣いてしまいます。




そこに大人がやってきて、お姉ちゃん痛いから引っ張らないでね!痛い思いをさせるのは良くないよ。と教えてあげます。




してはいけない事、注意される事=悪い事

なので、次に髪を引っ張られたら、お姉ちゃんは叩いて抵抗します。




すると、




大人は決まって、叩いてはいけないよと注意しますよね?




という事は、

叩くこと=悪い事




なのに、大人の私たちは悪い事と子供たちに教えておきながら、叩くことをまるで大人には権限があるかの様に、子供たちにやっています。

ここで悪い上下関係を教えてしまっている事に繋がります。




すると子供は、お姉ちゃんだから弟が悪いことをしたら叩く事は悪いことじゃない。と理解してしまいます。



叩き合いの兄弟喧嘩が家庭でよく起こっているのは、どこかで嫌な事があれば叩いて相手に感情を表現する事を知ったからです。




この思い込みが実際大きくなって、非のある人間や間違いを犯した人は、中傷したり、傷つけても良い。

と極端ですが、思ってしまう事にも繋がる様な気がします。



本来、大人が子供に教えてあげられる事は、押さえきれないほどの苛立ちをどうやって解決

すれば良いのか?だと思います。




許してあげられる広い心を持つ。

暴力では何も問題は解決しない事。

弱い人は助けてあげる。

相手の心境や状況を察してあげる。

人が嫌がる事はしない。




などこれらは全部、相手を受け入れてあげることに繋がると思ったんです。




子供が悪いことをしても、注意はするが自分の感情や心境で抑圧はしない。

どんな事があっても親は子供を愛している。




それを伝えていれば、子供が悪いことをしても何でも話してきてくれる様に思います。

心を許している相手には何でも話す事ができますよね。



今は心を許せる相手が、ネット上の見た事もない赤の他人だったりする人が増えています。




子供がある日、薬物に手を出してしまったと言ってきたらどうしますか?

すぐに警察に電話する?



私なら、どうしてそうなったのか、今後どうしたいと思っているのか。

子供の心情が知りたいです。



そして、子供を更生させてあげられる方法を全力で見つけてあげたい。

どんな事があっても、私はあなたの味方だと言ってあげたい。



そんな存在がいるかいないかで、子供の人生は大きく左右されると思います。



本当の所有者から借りている大切な子供を、いつか彼らの人生の終わり(寿命)が来るまで、いかに正しい人生の手伝いができるか。



子供は預かりもの



考えさせられる言葉だなと思います。














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